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鉄の城 [建築・街並]

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かつて鉄で栄えたモンテレイ。地場産業としてはおそらく衰退期の今も、街にはいくつか製鉄所が残ってる。
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これはうちから比較的近い工場。
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敷地はすんげえ広くて、威容を誇る溶鉱炉は遠巻きに眺めるのみ。
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工場裏手の佇まいもイカシテル。
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錆色のフェンス、並走する引き込み線、煤けた倉庫。
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メヒコにありがちの「荒れた感」がプラスに作用。
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時折車は通るものの人影もなく、夕方になると一層の寂寥感にぐっと来る。
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つまらん街だけども荒れた景色は掃いて捨てるほど、これはコレで一つの魅力。
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大渓谷・・本編 [旅]

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明けて12月28日、朝もはよからツアーバスに乗って飛行場へ。小型飛行機でグランドキャニオンに行くのだ。
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あのグランドキャニオン、アメリカつったらグランドキャニオン。

途中フーバーダムの上空を通る。
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ダム湖って上から見ても迫力ないね。やっぱダムは現場で見なきゃね。

だんだん地形が険しくなってきた・・
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それっぽい雰囲気・・

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到着。滑走路の先は谷、その向こうに崖。バスに乗り換えて絶景ポイントへ。

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・・なんつったらいいのかしらい・・・
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怖っ。
自分が崖に近づくのも、人が立ってるのを見るのも怖い。どんな危険そうな崖っぷちにも手摺1つなく、近づくのも落ちるのも自己責任。さすが自由の国。

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余裕な感じですが腰抜けそう、早くここどきたくてしょうがないっす

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この後、あの岩から突き出た橋の左の奴すげえ!を渡るんだけど、床も手摺も透明ガラス。さぞ恐ろしいかと思いきや、意外と平気。透明でもなんでも境界があれば平気みたい。でもこの橋、撮影禁止。カメラ落としたりする輩がいるから?と思ったら専属カメラマンが居るからでした。アルバム$30、USB $60、商魂逞しス。

床も手摺もガラスとガラスの間に2センチくらいの隙間があいてるんだけど、そこに目を寄せてみるとちょっと迫力が増す感じ。つば垂らしたくなるよ、しなかったけど。

渡り終えたら別の絶景ポイントへ移動して昼食(込)。水を渡してくれたおばさん、「日本人?shui, shui」て、あんたそれ中国語、日本語は「mi zu !」て教えてくれました。メニューはアメリカくさいBBQ。肉の味よりソースの味が勝ってる。食ってる時にさっきのおばさん追っかけてきて「waterなんだっけ?・・mi zu ね、オッケーサンキューッ」と、結構学習意欲の高い方でした。o mo te na shi とか言ってやりゃよかったかしらい。

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残飯目当てにカラスが群れてます。飛んでるのみた時「ネイティブアメリカンの聖鳥ハクトウワシか?」と勘違いしちまった。
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食い終わったら周辺の崖を散策。
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谷と断崖絶壁の連続。迫力はあるんだけど・・・
感動はしない。

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帰ってきて写真見かえしなが「あの巨大な自然の営みを見て感動しないって何で?」と、結構真剣に考えてみた。
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多分、己と対象に心理的な距離が在り過ぎるんだと思う。
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この世界と自分は決して融合しない、かといってその絶対的孤立感に心震わすわけでもない、みたいな。ウユニの鏡張りに立った時の「世界と自分が完全に一つになってる感」てのが全くなかったのが原因じゃないかと。

絶景も難しいもんだと思いました。グランドキャニオンの感想は
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あー怖かった。
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大渓谷・・の前段階 [旅]

年末休み前半は南米へ、一旦中米に戻り後半は北米へ。数え切れぬほど訪問した米国ですが未だかつて訪れたことのない絶景スポットグランドキャニオンへ行くのだ。大渓谷へのゲイトウェイはラスベガス。うーん・・・気が乗らねえ。おいら博打しねえし、街全体に漂う壮大な偽物感にどうにも拒否反応。しかし別にベガス目的じゃねえし、と己を鼓舞していざ参ります。

ベガス到着。空港ロビーからスロットマシーンがあります、が別に写真なんか撮らんよ。タクシーに乗ってホテルへ。よくしゃべる運ちゃん「なんだ、2日しかいねえの?そりゃぁ残念。やっぱ今の時期、新年まで居なきゃ。ベガスの年越しはすげーぞ。花火どっかんどっかん上がって、人はわんさと繰り出して、ショーだってそりゃ華やかだぜ。見ろよ、前の車カリフォルニアからだろ?週末はこうやって皆ベガスに来るってもんだ。」・・・こんなとこ嫌いだとか言えない雰囲気。

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ホテル着いた。最新でちょっと豪華です。ここで福ちゃんと待ち合わせだのけど、向こうは3時間ほど遅れて到着。予約番号持ってるから先にチェックインできるかと思ったら入れてくれなかった。このホテル結構気に入ったんだけどその辺の融通のなさは減点。

仕方ないんで荷物だけ預けて周辺を流してみた。
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んーーー、多分みんなが想像するラスベガスそのまんま。ホテルの1階にはカジノ、デーハーなネオン、人、人、人。
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こいつら全員観光客かと思うと他の街にはない独特の連帯感つーか安心感みたいのはある。トーシロOKみたいな。
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やっぱテーマパークだなココは。入場料払って安心して遊びましょうって感じ。いい点は、多くの州で禁止の歩行飲酒が可な事。

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かなり待つからその間に夕飯食っちまおうかとレストランの値段をチェック。
高っっっけえ!!
ニューヨークより高いぞ。びつくり。ベガスって博打で金落とさせるためにホテルもレストランも割安って昔聞いたけど、今は全然違うんだな。
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でもどーしても和食食いたかったんでホテルのレストランに行ってみた。握り1勘8ドル~。円安考えると最安ネタ1勘830円のお寿司ですよ、銀座か?うっかり予約しそうになっちまったが冷静に考えてやめた。

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結局スナック菓子とビール買って夕飯替わり。ようやく福ちゃん到着で部屋に入る。うん、部屋はいいね、新しいし、きれいだし、コンテンポラリーデザインだから似非っぽさもないし。何より広ーーーい[わーい(嬉しい顔)]スイートじゃないのにこの広さは今まで経験したことない。床から天井まで一面の窓(電動カーテン付き)はサイバーパンクな夜景。
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前日完徹したからすげー眠い・・・眠らない街で心ゆくまで眠るです。
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天空の都 [旅]

ウユニを発って向かうはラパス。飛行機の乗り継ぎの関係で一泊しなくてはなんねんだ、つー消極的な理由による滞在なので何の下調べもせずに到着。空港は街外れの一段と高い所にあって、街へはすり鉢のヘリを下って行く感じ。空港と街の一番低い所の高低差400メートルくらいあるらしいよ。写真撮り損ねたが、すり鉢にびっしりへばりついたような家並みはちょっと見ものだったじゃ。

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中心部のサンフランシスコ教会裏の宿にお泊り。ここが所謂安宿クラスの料金なのにホテル並みのホスピタリティ。
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部屋の天井は高くて気持ちいいし、シャワーの湯量・湯温・水圧申し分なし!また行く機会があればもう一度泊まってもいいな。
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(広〜いお窓がおいらの部屋よ〜♪)


宿のある通りがズバリ観光の中心地なんですが、すごい急な上り坂。
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高地トレーニングにぴったり。
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息を切らしながら登ってくとメルカド・ネグロてのがあるです。
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露店がひしめく市場通りで、FBにも書いたが地形的にも内容的にも上環あたりの香港にそっくり。
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乾物・生鮮・日用品なんでもそろいます。物価はおそらくすごい安い。

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夕刻なので屋台も多数出店。
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食指をそそるんだけど、衛生状態があまりお勧めできないとの情報を得て躊躇。
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しかし、どうにも気になるブツを発見して挑戦してみた。
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常温の甘い飲み物で、下に梅のようなスモモのような果実が入ってるす。でも果実感はほぼゼロ。
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名前は「アワ・エルビダ」と聞こえたんだけど、elbida, erbida, elvida, ervida, (西語に v の発音ナシ)どれもハズレ。聞き間違いじゃなければAGUA HERVIDAが正解のようで、沸騰させた水=湯冷ましのこと。

「生水平気かな~・・・」と心配しながら飲んだんだけど、一応そういうことなら平気だろう、てか平気だった。想像だが、やっぱ生水よぐねーてことで湯冷ましの飲料水を売ってるんでねが?

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斯様な黒市場の一画に、魔女市場と呼ばれているダイアゴン横丁のような小道がありまして、そこで各種ミイラ等のお取り扱いがあるんです。
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特に怪しげな雰囲気でもなく、写真撮っても厭な顔されなかったよ。大地の女神パチャママにお供えするらしい。
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この横丁でいやげを数点調達したで、次回帰国時に持ってくじゃ。

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夕飯は結構評判の良いホテル内のレストランで。安宿とは思えぬ雰囲気。でもボリビア飯ではないだの。
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マッシュルームのスープと、
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カプレーゼを頼んだらもう腹いっぺえ。ボリビアはトマトがうまいのだ。メヒコのスーパーで買うのは日本と変わらん感じの味だけど、ここのは畑で熟した味ってのかな、濃いです。チーズはモツァレラではないくて、ヤギかもしくはリャマのミルクか?

日が落ちると急に治安が悪くなると言われているラパス。実は夜景が有名で、世界一と評する人もいるらしい。飯の後街はずれの展望台行ってみようかと宿でタクシーを頼むと「絶対危険、やめとけ」と言われあっさり諦めました。代わりに安全と言われた街中をブラブラする。
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ラパスは坂の街なので結構気に入ったですが、標高3600メートルを歩き回るのはマジ息切れするです。
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メヒコ以外の中南米に初めて行ったけど、とても新鮮。言葉は同じでも国が変われば人も文化も違うもんだ。
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まだ見ぬ国々に思いを馳せ、ますます年季明けの南米一周旅行に期待が高まるのであります。
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明けてます [旅]

年末年始の長期休暇で初の南米大陸、初ウユ二。魂が震えるような絶景で命をじゃぶじゃぶ洗濯してきた。その景色以外を振り返ってみるだじゃ。

モンテレイからウユ二までの直行便は当然ねえ。北鉄で東京さ行ぐぐれえめんどくせえ。
モンテレイ[飛行機]シティ[飛行機]リマ[飛行機]ラパス[飛行機]ウユニ
と4本も乗り継いでようやく行ける。直線距離でだいたい6300キロ。遠いぃ。

朝8時にモンテレイを発ちラパスに着いたのが午前1時半。ウユニ行きは朝7時だので空港泊まり。世界一高地にある国際空港は標高4000メートル超、富士山より上。高山病を心配したのけど、朝までゴロ寝したときちょっと眠りが浅かった程度で事なきを得ました。

4時半くらいには目が覚めて、やる事も無いので既に開いているカフェで充電しつつネット(空港全域Wi-Fiダータ!)。
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マテ茶は高山病対策によいとの事なのでコカのマテなぞ…味は…あんましない。
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その辺に山高帽のインディヘナのおばちゃんとか居て、同じスペイン語圏でもメヒコとは随分違った景色。

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7時45分ようやくウユニ着。時差抜き実時間25時間45分は長かったぞ。ホテル一泊だけ予約しといたんで速攻向かいます。
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高級安宿といった趣。
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まずシャワー、そんで午後からのツアーに乗るために旅行会社へ。

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すげー田舎。町中の道路は舗装済みだけどちょっと外れると土だし、メヒコでもこんな田舎行った事ない。
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そしてこんなクソ田舎に雨期ともなれば日本人が大挙して押し寄せる不思議。

ツアーはその場でメンバーを募ってジープをチャーターします。人は続々来るんで全く問題なくあっつーまにチーム編成終了。同じチームの人たちほぼ全員南北米大陸在住。聞けば理由は皆「こっちに居るうちに来たかった」やっぱ日本からは遠いよね。

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ツアー決まったんでとりあえず昼飯。
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ピケ・マチョは典型的ボリビア料理らしす(同じチームの日系ボリビア人談)。
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ミラネッサはメヒコではカツだけど、ここじゃ薄焼きステーキハムのせでした。ピケ・マチョはなかなかいけます。

ウユニ塩原は東西250キロ、南北100キロに渡る平原。アブダビでも雨の後塩が浮いてたけどスケールが全っ然ちゃうわ。その塩原観光では人種による嗜好の差が顕著に現れるらしす。欧米人はまっ白な塩の大地でのトリック写真撮影は大好きだけど、鏡張りにはほとんど興味を示さないご様子。
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(こんなのね)

一方、圧倒的に日本人、ちょっと韓国人、多少台湾人、少々中国人あたりはなんつっても鏡張り。実際鏡張りスポットで欧米人全然見なかったさ。逆さ富士とかそういう水鏡に感じ入るのって東洋的な美意識なのかね。あの圧倒的な美しさに感応できないってのも哀れなくらいだじゃ。

日没まで堪能して、降るような星空のもと町に戻る。そこそこ疲れたし、午前2時からまたツアーだしスタミナ補給に夕飯はリャマステーキだ。
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肉は固かったけど癖はないです。と、油断したら腸内で何ををどうやったのか知らんが、深夜のツアー後寝てる時に臀部の消化管末端より発した気体は凄まじかったぞ。未だかつて無い獣臭。リャマ侮るべからず。

さて、2日目はホテルが無いのでまずは宿探し。すぐ見つかりました。
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体育館みたいな吹き抜け回りに小部屋がわしゃっとならんだ安宿。一応大人なのでシャワー付きの部屋にしたけど、そんでも安〜い(¥1350)。
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この虎模様の毛布は何?

宿も確保したので安心して朝から日没まで塩湖三昧。朝昼晩それぞれに味わい深いす。大満足で町に戻り晩飯。今夜は魚をいただきます。
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トルーチャつー鱒ですね。フライパンで揚げ焼きした感じで普通に旨かったすが、下のご飯は50の胃袋には多すぎ。

明けて12月25日。¡Feliz Navidad!は南米共通語。朝起きたらまずは飯、でもクリ朝は市場は立ってるけどあんま店開いてないんだわ。
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あいてるお食事処を探してせまい町をさまよう。
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ようやく見つけた店で名物のサルテーニャ。メヒコのエンパナーダに似たパイ包み。でもこっちのは揚げじゃないくてオーブン焼きなのでもっと軽い。
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具は色々あるようですが、食ったのはカレーぽいスパイスの利いたジャガイモでした。
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サモサに似てるかも。おいらはサルテーニャ押しだな。

で、この店でジモティーの酔っ払いに捕まって朝9時から酒盛りするはめに。小一時間でなんとか彼奴らをかわし、列車の墓場という町外れの車両基地跡を見に行く、てかそのために宿を出たんだよそもそも。
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そこは打ち捨てられて錆びた車両が並ぶ高廃テイストスポット。
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その一画で数年ぶりに野○ソした我慢できずに。人が全然居ないんで余裕〜♪
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メジロのような色の鳥さんがいました。

そうこうするうちにもう帰る時間でがす。急いで宿へ取って返しチェックアウト、その足で空港へ。飛行機を待つ間に昼飯。
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日本のホワイトシチューをすごーーーーーく薄くした感じのスープ。
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レタスやジャガイモと肉をさっぱりと煮た、温サラダ的なもののご飯のせ。まずくはないけどやっぱご飯が多すぎ。

てか、高地ってあんまりもの食べられないのな。食欲そのものは落ちないんだけど、酒も飯も量は全然入りません。新発見。

続くよ。


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