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やっぱ行くのか? [日記]

ひと月もしないうちに次の飛ばされ話、正直急すぎる。ただ、どうせ仕事はしなきゃならないんだし、海外の案件はそもそもやりたい事だし、空港ってのは魅力的。できればHAは繋いでおきたい。多分1〜2年のうちに支店勤務でたまに出張っつー望んでる形に戻れそうだし。
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この1週間が山場か。
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端境 [日記]

帰ってきてから1週間ちょい、特に忙しくなく過ごしてる。
ちょっと風邪を引いてしまった。悪くもならないけど鼻水と痰が中々治らない。
やらなきゃいけない事務的な事を少しづつ小出しにやっている。
一度に済ませてしまうと完全にヒマになってしまうので。
時間が余っているからといって読書や学習のモードにはまだならない。
家の事はマメにやりたい感じか。

この先の人生どうなっていくのかな。
流れを止める事はできないし、遡る事はもっとできない。
不安は全然ないんだけど今はまだ近過去にちょっと浸っていたい気持ち。
早く洋と拓に会って話したい。
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次を踏み出すきっかけは何だろう。元に戻るより別のカタチを目指したいな。
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Road Movie vol.2 [旅]

レアル・デ・カトルセはプエブロマヒコ、魔法の村。でもこの小さな村の一番の特殊性はペヨーテ。先住民族のウィチョル族が宗教的儀式で用いたサボテンが村の麓に自生していてるのだ。来てみて実感したけどここの客層っていわゆる観光客と全然違うもの。放浪を身にまとった若者とか60年代からずっと現役の先輩とか。

2日目は早朝から昨日の馬子さんガイドとぺ狩りに出た。
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ひっそりと静かな日曜の村を後に、馬の背に揺られて自生地を目指す。
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急な石畳の坂をひたすら下る。深い谷筋に沿って点在する廃坑跡。半ば崩れた石や煉瓦の建物は中世の古城みたいだ。
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登り始めた陽が山の端を赤く染めていた。
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2時間掛けて完全に山を降りると、まばらに灌木が茂る石ころだらけの荒れ野が広がっている。
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この先に狩場があるらしい。
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山肌を舐めるように流れる霧、低い陽の光。
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ぺは置いといてこのランドスケープそのものが何だか心に響くものがあるな。

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ブツはこんな。効き出すのに2時間、効果は4時間くらいとのこと。

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帰り道の途中からキマリだした。光がクリアに見えてくる気がするのは陽が高くなったせいかもしれない。
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蹄が石畳を叩く硬い音が頭の中に響く。一定のリズムでカツン、カツン…歩を早めると力強く…他にあまり音がない環境なのでストレートに。

特に内証的にはならない。むしろ意識は外に向いて目も耳も敏感だ。村につく頃にピークを迎えた。
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馬を降りると、疲労感はないのにとりあえず横になりたくてしょうがない。すぐ近くの宿に戻りベッドに倒れこむ。目を閉じると物の輪郭の残像が青白く光を放つラインに見えた。「あぁ、これがそうなのかなぁ」とぼんやり思う。気分は悪くない。

時間の感覚は間延びして例えば5分が30分位に感じられるというか。イエルバと似た感じ。この現象は単位時間当たりの脳の情報処理量がものすごく上がってるからなんじゃないか、と捉えてるけど。

少し休んでから外を歩いてみた。
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音は耳を通して「聞こえる」というより脳に直接「書き込まれる」感じ。見るものも同じように「焼き付けられる」。気持ちは端的に言えばラブ・アンド・ピース(笑)。
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体のコントロールや判断能力は変わらないけど、意識して何かをやってないと心が飛んでっちゃいそうな、「あ、今どっか行っちゃってたヤバいヤバい」みたいな。

感情は穏やかに凪いでいるけれど官能性は高まっている。音も景色も起こっている事柄も全てが、瞬間瞬間の密度が。
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この村に引き寄せられる人たちが何に導かれて来るのか、すごい浅いレベルで分かったような気がした。「あと20年若ければ…」って思った。

まぁそんなこんなで面白かったんだがやっぱり帰らなきゃならないし、昼の2時には村を出る。オレは運転ムリ、M頼み。再びトンネルを抜け元の世界へと還っていく。この「通り抜け」感はすごくよくできてるな。

長い長い帰り道、 ほとんどずっといい感じが続いてた。
色んな話をした。それぞれのこと、感じてること、音楽のこと、仕事のこと、下らないこと、まぁ色んなこと。話ができるってのはいいことだ。
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日本を遠く離れ地球の裏側にいること、そしてもうすぐここを去るということ、窓の外を流れる風景、カーラジオからのラテンミュージック、眩しい光、乾いた風の熱さ。全ての要素があんまりハマり過ぎで、冷静で客観的な部分はキープしてるのに「マジで映画の中に居るみたいだぜ!」って馬鹿げた想いも止まらない。


オレのメヒコ映画のラストシーンは底抜けハッピーで、泣きの要素は全然なかった。
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狭い車の中で気持ちはずっと外に開かれて世界と共鳴していた。同じしるしを刻んだ心の手と手は繋がっていたな。
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Road Movie vol.1 [旅]

帰国直前の週末、以前Sから話を聞いて以来行きたかったReal de Catorceに行くことにした。ここがまた遠い。前回のヒリトラで長時間ドライブ懲りてたんけど、Mが行くかもと言っていたので促すようにして便乗。メヒコで最後の旅になる。

朝6時、まだ暗いうちに街を出た。レオンへの45号線をシラオで右に折れてサン・ルイス・ポトシに向かう。高架を降りるといきなり難所。工事中で路面状態最悪。そもそもメヒコの道は整備されてると言い難いところを雨季で道路が冠水、てか川。浸水して動かなくなったらシャレになんねーけどなんとか渡りきる。その先もしばらく工事区間を経て峠に入った頃ようやく夜が明けた。

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さして険しくもない山をを抜けると延々と平地。地平線に向かってうんざりするほど真っ直ぐ走る道。そのまた遥かかなたに山を望む風景ってホント「外・国!」今更だけど。

ちょうど全行程の半分くらい来たところで、おそらく事故渋滞でピクリとも進まなくなってしまった。Googleで見ると恐ろしいことに70キロとか続いてる。しかもその先にも大渋滞の表示。少し戻れば迂回してカトルセまで行けるみたいなので引き返すことにした。

迂回[名](スル)回り道をすること。遠回りをすること。
まさにその通り。地図上の道が実際通ってみるとすっげ細い農道だったり、未舗装の砂利道だったり。スピードは出せないし距離は本来のルートより長い。GPSでは近くまで来てるんだがなかなか手ごわい。
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でもね、時間さえかければ最終的にはたどり着くんです。
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カトルセに向かう最後の標識を折れるとあとは一本道。延々続く上り勾配の最終地点の展望台でちょっと車を駐めてみる。
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なんだろう…これより迫力ある風景はザラにあると思うけどなんか凄い。ゆるく弧を描く山並みとそれに囲まれが盆地。荒々しいというほどのことは無いけど簡単には人を寄せ付けない。孤立を強いられる感じ。

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村の入り口はトンネル。対面通行不可能なので入りと出を順番待ち。
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掘りっぱなしの隧道は結構長い。この暗闇があちらとこちらの世界を隔ててる感じ。国境の長いトンネルを抜けるとそこはレアル・ド・カトルセだった…て。到着はほとんど4時。10時間掛かりました。お疲れM。

車を置いてまずは宿探し。ここもすごい僻地の割にやっぱ大した人出。メキシコ人てかなりのお出かけ好きだと思う。
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メインストリート沿いにある宿を片っ端から当たるも空き部屋無し。
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割とどん詰まりまで行ったら雑貨屋の2階に貸し間を見つけた。

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味も素っ気も無い安宿のどっしよもねえ部屋。しかしこれもまた一興。

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荷物下ろして腹ごしらえ。朝から何も食って無いしビールんめー。

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落ち着いたらちょっと観光など。この村じゃ馬での観光がデフォ。馬子ガイドさんにぺが食いたい旨を伝えるも、その場所は遠くて往復4.5時間かかるので今日は無理と断られる。代わりに山の上の銀山を勧められて行ってみた。

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Pueblo Fantasma(ゴーストタウン)と呼ばれる廃坑跡。あそこだと指差された山の上、あんなところまで?てくらいある。
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40分くらい登ったかな。前方に見えてきたのは中々いい感じの廃墟。
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この雰囲気は捨てがたい。
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雲間から夕刻の光が筋をなして、よい「神様タイプ」。

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荒涼とした山肌を吹き上がる風は少し肌寒いけど、それがまたハマってる。
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周りに他の観光客とか居る割には世界観に浸れる感じがあったな。夕方到着は案外正解だったかも。

下りは谷に広がる小さな村を一望。
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いいよココ。うん、カッコイイ。

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ちょうど陽が沈むのに合わせるように村に着いた。この日偶然やっていた野外JAZZ FESのライブが頃合いよく始まる。
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会場は宿の目の前、なおかつ無料。ビール片手に音楽に身を任せていると長旅の疲れが(運転は全くしてないけど)自然に解けていく。
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リラックスできるのは音とアルコールのせいばかりではなくて、この村に漂う空気感によるところも大きい。他の場所とは何かが違う。やっぱりある意味ヒッピー文化の聖地なんだな…と思う。
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カトルセは半ば諦めてたけど、来てよかった。
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