軍艦マンション [建築・街並]
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その建物の異様さに気がついたのは
初めて職安通りのドンキに行ったころ。
たぶん14~5年前なね。
当時から外壁ネットぐるみだったかどうかは
もう記憶に無いけれど、
今は歩道に面した壁は完全ラッピング。
何が異様かってーと・・・
どーん。
て、何これ、ビル?軍艦なんじゃないの?
鈍く輝く白銀の巨体は、船首を南に進路をとる。
屋上塔屋なんて完全に艦長室だよヤマトの諸君。
船腹のつぎはぎ感もすさまじく、
違法な増築を繰り返した立体スラムのよう。
まるで一人九龍寨城。
異様な威容。
こんだけ特異な存在感を放つ物件だと
ちょいとググればそれなりに情報が見つかりますな。
ポストモダンかと思いきやもっと古い築で1970年竣工。
設計者の渡邊洋治は旧帝國海軍出身ですから
軍艦でアタリマエだなんです。
威容を激写するため侵入した戦地で
心ならずも休憩中の我が軍勇士を脅かしてしまいました。
奥の勇士は右目を負傷
艦内に潜入してみます。
入口はとてもおとなしめ、てか、いたって薄味。
しかし、エントランスから早くも異次元感を漂わせ始め・・・
狭っいホールで常に片方の扉を開けて待つ
エレベーターはさながら魔界への入口か。
特殊任務を帯びて最上階へ至ると
あっけないほど簡単に
敵艦を見据える銃眼。
目標、西新宿超高層軍。
風がビュービュー吹いてホントにデッキにいるみたい。
いざ進め!行く手は紐約だ!
そして、どんな場合もラクガキは【バカ】
ビルの大海に低周波の機械音をごうごうと響かせて
終りなき航海を続ける軍艦マンションです。
この辺磁場が怪しいらしくって、↓んな研究所や
柱状列石なんかも発見しちゃったよ。
帰りに戦地横を通ると、我が軍勇士は
束の間連戦の疲れを休めておりました。
2009-01-04 15:49
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コメント(2)
勇士諸君はトロ箱にテレビ付きだのね。
待遇いいなあ海軍は。
甲板に出て銃眼も覗けるオーポンさ加減は
敵国の侵攻をも許すやね。
今度行ってみよ。
天晴れ大艦巨砲主義。
by 月之座 (2009-01-06 00:07)
甲板は一応立ち入り禁止らしい。
通用口にガムテでその旨は貼ってある。
しかし鍵すら掛かっていない大らかさ。
勇士諸君の憩う姿は、どこか「ぽそぽそ」した風情で
おのずと頬が緩むと言うもの。
日光浴に現れていない勇士も大沢居そうだったや。
by おすかー (2009-01-06 01:34)