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Mi viaje a Latinoamérica nº20, Isla de Pascua-3, 18 jul. 2014  [旅]

3日目、起きたら晴れてるので走りに出る。
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朝日を浴びてウチの大きい人(宿の前の海岸のモアイ)も荘厳な雰囲気。赤土の道を進むと放牧地へ向かうらしい馬の大群に出くわした。
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こんなに沢山の馬見たの多分初めて。いい天気になりそう。今日もはりきってこう!

先ずは島の南端にある火山の上のオロンゴという遺跡を目指す。
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山肌に沿って一本道を登ってく。中腹の展望台からは島の全容が一望に。
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空港の向こうには小さいながら整ったコニーデ型の山が幾つも。モアイを建造・運搬するために木を切りすぎて森林破壊を起こしたという事だけど、確かに山にはほとんど木らしい木がないね。

更に登った所でまた展望台。車を停めて海側をチラリ、この直後訪れる衝撃をまだ知らず「見晴らしいいて程じゃないなー」とか思う。そして山側に登ってみると…
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ナニコレ!?
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ドガーーーーンと眼下に開けた火口には澄み切った水を湛える湿原と無数の葦原、
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抉れた火口壁から望む目にしみるほど青い海…
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現実に存在してる事が信じられないほどの美しさ。その場に立てば確信する、ここには神様がいる…

これがラノ・カウなんだー。島に来る飛行機の機内誌で読んだけど、こんな言葉を失うほど神々しいところとはついぞ思わなんだ。ここは島の水がめであり、浮島の一つ一つで野菜や果実を育てる「畑」でもあったのだて。
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斜面をやわらかく吹き上がる風は誘うように、底まで降りていにしえの人々と葦舟で水面をたゆたってみたい…死んだら精霊になってここに戻ってきたい…
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本当に、ずっとここに留まって眺めていたいくらいだけど、まだ見ぬ景色のために先へ進もう。頂上にあるオロンゴ遺跡はモアイを作らなくなってから盛んになった鳥人儀礼のための聖域。
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断崖の上に並ぶ石室に各部族の長が集い、それぞれを代表する泳ぎ手が沖合の島に海鳥の卵を取りに行くという儀式。最初に卵を持ち帰った部族の長がその年の鳥人となって政治・宗教の権勢をふるい、海辺の洞窟で人食いしたとか。使命を果たせなかった泳ぎ手は島に残り餓死の道を選んだとも。
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島は目と鼻の先という感じだけど、海はおそらく物凄く深い。色がそんな感じ。あんまり明るく美しすぎて死と隣り合わせの儀式がにわかには想像できない。
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岬の上の岩には鳥人のレリーフ。

なんかすでに感動の飽和状態て感じだけど、やっぱり一通りは見ないとって気持ちの方が強いのでまだまだ先へ。山を下って空港の滑走路の先にある遺跡。見所はインカの石組みとの相似性が指摘されているアフ。
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確かにね、キッチリ組まれてます。

次は島の西海岸を北上しつつ、モアイ切り出し場に。
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途中の海岸には部族対抗モアイ倒し合戦の犠牲になった人たち。

この山が大きな人たちのふるさと。
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岩肌に映える緑の丘に
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モアイの林、て感じ。
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岩から分裂中の人、
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地中から湧き出ずる人、
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立ち上がる人、
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歩き出す人、
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力尽きた人…彼らのあり様にどうしても「人間の介在」じゃなくて「自発性」を感じちゃうんだよなぁ。なんだかもう、この島楽しすぎです。

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丘を下る道すがら、岩の割れ目で卵を抱えるつがいの海鳥を見つけた。あの鳥人の鳥かな…

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切り出し場からも良く見える次の目的地アフ・トンガリキはまかないのセニョーラいち押しの、島で一番多い15人が立ち並ぶアフ。
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ここも人為的に倒されていたのを日本の民間会社の無償資金技術協力で再建したんだってさ。
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故郷の山を懐かしむ…

最後に、島一番のパワースポットと言われるテ・ピト・クラへ。
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磨かれたような丸い石が十字に配されただけの簡素なたたずまい。でも「光のへそ」というこの石には特別な磁場があるのだとか。
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パワーを表現してみました。
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…盛りすぎ。
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右手に、
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左手に、
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全身にパワー注入。万全。

丸石のパワーもさることながら、この島のランドスケープそのものに強大なパワーが宿っている。
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朝見た火口の湿原にも、何気ない丘にも、青い海にも。
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世界の果てで捨てきったあと、気付かないくらいに残ってた澱みがここでの3日間できれいに洗い流された感じ。
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旅はすごい。ただ場所を移動するだけのようでいて、魂を再生させるチカラがある。

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宿に戻るともう日暮れ時。
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沈みゆく陽と同じ色の花が燃えさかる。
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海岸に出てみるとちょうど日没。
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空を焦がす光は片時も目を離せないスペクタクル。
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もう二度と出会うことのない、一生に一度の夕焼け。
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残照は壮大な交響曲が終るように消えていった。
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