Road Movie vol.1 [旅]
帰国直前の週末、以前Sから話を聞いて以来行きたかったReal de Catorceに行くことにした。ここがまた遠い。前回のヒリトラで長時間ドライブ懲りてたんけど、Mが行くかもと言っていたので促すようにして便乗。メヒコで最後の旅になる。
朝6時、まだ暗いうちに街を出た。レオンへの45号線をシラオで右に折れてサン・ルイス・ポトシに向かう。高架を降りるといきなり難所。工事中で路面状態最悪。そもそもメヒコの道は整備されてると言い難いところを雨季で道路が冠水、てか川。浸水して動かなくなったらシャレになんねーけどなんとか渡りきる。その先もしばらく工事区間を経て峠に入った頃ようやく夜が明けた。
さして険しくもない山をを抜けると延々と平地。地平線に向かってうんざりするほど真っ直ぐ走る道。そのまた遥かかなたに山を望む風景ってホント「外・国!」今更だけど。
ちょうど全行程の半分くらい来たところで、おそらく事故渋滞でピクリとも進まなくなってしまった。Googleで見ると恐ろしいことに70キロとか続いてる。しかもその先にも大渋滞の表示。少し戻れば迂回してカトルセまで行けるみたいなので引き返すことにした。
迂回[名](スル)回り道をすること。遠回りをすること。
まさにその通り。地図上の道が実際通ってみるとすっげ細い農道だったり、未舗装の砂利道だったり。スピードは出せないし距離は本来のルートより長い。GPSでは近くまで来てるんだがなかなか手ごわい。
でもね、時間さえかければ最終的にはたどり着くんです。カトルセに向かう最後の標識を折れるとあとは一本道。延々続く上り勾配の最終地点の展望台でちょっと車を駐めてみる。
なんだろう…これより迫力ある風景はザラにあると思うけどなんか凄い。ゆるく弧を描く山並みとそれに囲まれが盆地。荒々しいというほどのことは無いけど簡単には人を寄せ付けない。孤立を強いられる感じ。
村の入り口はトンネル。対面通行不可能なので入りと出を順番待ち。掘りっぱなしの隧道は結構長い。この暗闇があちらとこちらの世界を隔ててる感じ。国境の長いトンネルを抜けるとそこはレアル・ド・カトルセだった…て。到着はほとんど4時。10時間掛かりました。お疲れM。
車を置いてまずは宿探し。ここもすごい僻地の割にやっぱ大した人出。メキシコ人てかなりのお出かけ好きだと思う。メインストリート沿いにある宿を片っ端から当たるも空き部屋無し。割とどん詰まりまで行ったら雑貨屋の2階に貸し間を見つけた。
味も素っ気も無い安宿のどっしよもねえ部屋。しかしこれもまた一興。
荷物下ろして腹ごしらえ。朝から何も食って無いしビールんめー。
落ち着いたらちょっと観光など。この村じゃ馬での観光がデフォ。馬子ガイドさんにぺが食いたい旨を伝えるも、その場所は遠くて往復4.5時間かかるので今日は無理と断られる。代わりに山の上の銀山を勧められて行ってみた。
Pueblo Fantasma(ゴーストタウン)と呼ばれる廃坑跡。あそこだと指差された山の上、あんなところまで?てくらいある。40分くらい登ったかな。前方に見えてきたのは中々いい感じの廃墟。この雰囲気は捨てがたい。雲間から夕刻の光が筋をなして、よい「神様タイプ」。
荒涼とした山肌を吹き上がる風は少し肌寒いけど、それがまたハマってる。周りに他の観光客とか居る割には世界観に浸れる感じがあったな。夕方到着は案外正解だったかも。
下りは谷に広がる小さな村を一望。いいよココ。うん、カッコイイ。
ちょうど陽が沈むのに合わせるように村に着いた。この日偶然やっていた野外JAZZ FESのライブが頃合いよく始まる。会場は宿の目の前、なおかつ無料。ビール片手に音楽に身を任せていると長旅の疲れが(運転は全くしてないけど)自然に解けていく。リラックスできるのは音とアルコールのせいばかりではなくて、この村に漂う空気感によるところも大きい。他の場所とは何かが違う。やっぱりある意味ヒッピー文化の聖地なんだな…と思う。カトルセは半ば諦めてたけど、来てよかった。
朝6時、まだ暗いうちに街を出た。レオンへの45号線をシラオで右に折れてサン・ルイス・ポトシに向かう。高架を降りるといきなり難所。工事中で路面状態最悪。そもそもメヒコの道は整備されてると言い難いところを雨季で道路が冠水、てか川。浸水して動かなくなったらシャレになんねーけどなんとか渡りきる。その先もしばらく工事区間を経て峠に入った頃ようやく夜が明けた。
さして険しくもない山をを抜けると延々と平地。地平線に向かってうんざりするほど真っ直ぐ走る道。そのまた遥かかなたに山を望む風景ってホント「外・国!」今更だけど。
ちょうど全行程の半分くらい来たところで、おそらく事故渋滞でピクリとも進まなくなってしまった。Googleで見ると恐ろしいことに70キロとか続いてる。しかもその先にも大渋滞の表示。少し戻れば迂回してカトルセまで行けるみたいなので引き返すことにした。
迂回[名](スル)回り道をすること。遠回りをすること。
まさにその通り。地図上の道が実際通ってみるとすっげ細い農道だったり、未舗装の砂利道だったり。スピードは出せないし距離は本来のルートより長い。GPSでは近くまで来てるんだがなかなか手ごわい。
でもね、時間さえかければ最終的にはたどり着くんです。カトルセに向かう最後の標識を折れるとあとは一本道。延々続く上り勾配の最終地点の展望台でちょっと車を駐めてみる。
なんだろう…これより迫力ある風景はザラにあると思うけどなんか凄い。ゆるく弧を描く山並みとそれに囲まれが盆地。荒々しいというほどのことは無いけど簡単には人を寄せ付けない。孤立を強いられる感じ。
村の入り口はトンネル。対面通行不可能なので入りと出を順番待ち。掘りっぱなしの隧道は結構長い。この暗闇があちらとこちらの世界を隔ててる感じ。国境の長いトンネルを抜けるとそこはレアル・ド・カトルセだった…て。到着はほとんど4時。10時間掛かりました。お疲れM。
車を置いてまずは宿探し。ここもすごい僻地の割にやっぱ大した人出。メキシコ人てかなりのお出かけ好きだと思う。メインストリート沿いにある宿を片っ端から当たるも空き部屋無し。割とどん詰まりまで行ったら雑貨屋の2階に貸し間を見つけた。
味も素っ気も無い安宿のどっしよもねえ部屋。しかしこれもまた一興。
荷物下ろして腹ごしらえ。朝から何も食って無いしビールんめー。
落ち着いたらちょっと観光など。この村じゃ馬での観光がデフォ。馬子ガイドさんにぺが食いたい旨を伝えるも、その場所は遠くて往復4.5時間かかるので今日は無理と断られる。代わりに山の上の銀山を勧められて行ってみた。
Pueblo Fantasma(ゴーストタウン)と呼ばれる廃坑跡。あそこだと指差された山の上、あんなところまで?てくらいある。40分くらい登ったかな。前方に見えてきたのは中々いい感じの廃墟。この雰囲気は捨てがたい。雲間から夕刻の光が筋をなして、よい「神様タイプ」。
荒涼とした山肌を吹き上がる風は少し肌寒いけど、それがまたハマってる。周りに他の観光客とか居る割には世界観に浸れる感じがあったな。夕方到着は案外正解だったかも。
下りは谷に広がる小さな村を一望。いいよココ。うん、カッコイイ。
ちょうど陽が沈むのに合わせるように村に着いた。この日偶然やっていた野外JAZZ FESのライブが頃合いよく始まる。会場は宿の目の前、なおかつ無料。ビール片手に音楽に身を任せていると長旅の疲れが(運転は全くしてないけど)自然に解けていく。リラックスできるのは音とアルコールのせいばかりではなくて、この村に漂う空気感によるところも大きい。他の場所とは何かが違う。やっぱりある意味ヒッピー文化の聖地なんだな…と思う。カトルセは半ば諦めてたけど、来てよかった。
2016-09-02 16:22
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