『河』の流れのように

今回の建物探訪はちょいと脚を伸ばして
【公館】というエリアを訪ねてみます。

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ここは台湾大学のある学生街。
ＭＲＴの駅を降りるとすぐに台大ですが先に訪れるのは

自來水博物館。

すぐ裏手を流れる淡水河より水を引く浄水場（現役）に
明治時代に建設された旧ポンプ室です。
こういう産業遺構はまた一風変わった味わいあり。
　　　　　　　　　　　
列柱の並ぶ新古典様式。
柱頭のデザインは基本イオニア式ですが花綱の付く変化球。

楚々とした外観に反し中は無骨な機械室の趣・・・
　　
・・・の中にピラピラした布が纏わりついてますのは
何故かと申しますと、婚礼写真フェアーをやってましてん。
実は台湾人、ウエディングアルバムを作るのが大好き。
ドレスをとっかえひっかえしながら
西洋風古建築の前で幸せ一杯な２人をカメラに収めます。
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　黒々とした鉄塊に
　　　　　　　　　　　　　ラブラブ写真を添えられてもねぇ・・・


この浄水場裏手に、んもうスッゲエずたぼろ住宅郡があって
その姿はさながら貧民窟？って感じなんだけど
さすがに写真を撮るのははばかられたので通っただけです。
こういう場所を見るとなんか自分のひ弱さを感じるおいら。




で、国立台湾大学。
日本帝大として、東京、京都、東北、九州、北海道に続き
６番目に設立された旧台北帝国大学。今は台湾の東大ですね。
　　
校門を入ると椰子の並木路が南国ムードを盛り上げます。
突当たりの図書館は古い建物ではありません。


左手にはロマネスク様式の校史館。
　　　　　　
内部には旧図書館のしつらえが。
こんな学校で勉強したかった・・・。

　　　　　　　　　　入り口ではまさにラブ写撮影中。
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　コイツラが卒業生じゃなかったら失笑ざんす。


歩を進めると文學院。

どうやらこっちの階段室の方が美しいようですが
ラブ写がおいらと同テンポで移動してやがって
入口占領してやがるのがうぜえので入り損ねたのす。悔しス。


文學院の向にあるのが行政大樓。
　　
学部の建物よりも繊細な印象。窓枠の色も華やかです。




午後は淡水へ向かう途中ＯＳＣＡＲ水餃のテコ入れを。

相変わらずまいうーざんすね。酸辣湯は前回より旨いかも。
ただ、ＯＳＣＡＲ箱の老朽化が心配です。

2006年:未だ端正　　　　　2007年:角に欠損が･･　 　2008年:存続の危機




ＭＲＴ淡水線の終着駅が【淡水】。
夕陽が美しい、西海岸に面した河口の街です。

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メインストリートの淡水老街を歩き出して
すぐに発見したのが佐野ラーメン。

がばか～。一番の人気とは知らんかったばい。
そのお向かいには・・・
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　相変わらずマメに活動している華仔です。


河岸の環河道路に出てずんずんずんと進みます。

ここは人気の散策路。平日だからよかったものの
週末にはものすげい人出で身動きとれないらしいす。
　　
オシャ可愛いカフェなんかも点在し、
台湾には珍しい露店じゃないオープンエアの店があったので
小休止。当然お茶なんかじゃじゃないくて[ﾛ卑]酒。
　　
窓外に広がる河の水はこんにゃく色。


休憩終了後さらに西へ。老街を出た先にあるのが紅毛城。

スペイン人が築いた砦がその後オランダの手に渡り
最終的に英国領事館の一部に。

こちらが旧領事館。
　　　　　　　　　　　　　敷地内の木にはこんな
　　　　　　　　　　　　　萌え生物も住みついてますね。
　　　　　　　　　　　　　
謎の三部作。ポストかね。



紅毛城のある山を更に登ると神学校があり、
そこにあるのが牛津理學堂。

創立者のカナダ人宣教師の設計で
四合院造りを模した西洋建築という一風変わった建物。


山を下り再び老街を通り、別の山筋を登った上にある
紅樓というカフェで牛肉三明治と[ﾛ卑]酒。

冷房の中ひとしきり読書に耽り、日が落ちる様を眺めつつも
日没の瞬間は川風に吹かれたい気がして再び河岸へ。


コンビニで補給して遊歩道へ。
夕陽のまん前に陣取り至福の飲酒時間。

強烈な真夏の太陽が沈んでいきます。