新緑日記 [気になるもの]
天気のよい朝は川っぺりを走ります。
見事な花のドームは爽やかな緑の屋根に変わり
憩いの水辺にはつがいの鳥や
つがいの人が集います。
走ってみて判ったけど、桜って花が終わると
夢のような花吹雪が楽しめるだけでなく
花がら吹雪ってのがくんのな。
雄蕊雌蕊萼なんかが乾燥して大量に降注ぎ
それが口の中に入ったりして甚だ迷惑千万。
桜様を憎く思ふことがあらふとは
桜様に代わって、現在は道端の野草の
そーぷりちーな花々が目を楽しませます。
その中でもひときわ気になる存在が、
Софияでも咲いていた薄オレンジ色の芥子。
結構フツーに自生してんだけど
未成熟の実から滲出する液体を精製したりすると
ヤヴァかったりすんのかしらい。
その実は妖しの惡の華
調べてみました。ナガミヒナゲシという帰化植物で
遙か地中海沿岸地域原産ですと。
繁殖力旺盛で痩せた土地でも育ち、
コンクリの割れ目とかでも余裕でOK。
神話の女神が纏う薄衣のような花びらにしちゃ
ぬけぬけとした生命力溢るる逞しき乙女です。