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緑のエデン 其ノ弐 [旅]

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日曜も朝から夢の庭を訪ねる。早朝とは言えない9時開園なので門の前には20人ほどの行列。この程度なら中で込み合うことも無いだろう。
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朝の太陽は少し低い位置から射して濃い影を作る。物の輪郭がくっきりして、正面の門は要塞のように背後の森から浮かび上がって見えた。別名Castillo Surrealista (シュルレアリスト城)も納得。

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できれば人少なめな状態で思う存分浸りたい。気持ち足早に先に進む。昨日も感じたけどこの場所の空気は水分量がすごい。
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潤いなんてものでなく、ほとんど「ずっしり」というぐらいの湿り気を含んでいる。
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土も植物も大量の水を蓄えているはず。
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目を向ける先々にちりばめられた意味ありげな物たち。
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脈絡無さそうに見えてきっと全体を貫く物語での役割があるんだろう。
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幻の園に咲く花々。
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窪地に横たわるのは目と鼻。シュルレアリストは目がお気に入り。

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ひときわ主の執着を感じさせるものは階段。
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昇っては降りる、繰り返される永久運動。
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空へと伸びるどこにも到達しない螺旋。
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ただ緑に対峙する場所

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蝶がゆっくり翅をひろげては閉じて、飛びたつための準備をしていた。ここは蝶の種類が多い。軽やかに空を舞う様子は精霊の化身のようで、目に見えないものを可視化してくれる存在のように思うことがある。
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普段スピリチュアルなものと無縁だし本当の意味では信じてはいない。それでも深い緑や水を帯びた空気に包まれていると、土地の気や精霊の存在を信じたい気持ちも。
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ま、虫ですが。

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水音をたどって谷へ下り川を遡ると滝があった。
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Edward Jamesがこの地を選んだ理由はこれなんじゃないかと思う。幻の楽園を探してこの滝に出会ったら、ここがその場所だと確信しただろう。
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そして始まりの水を称える神殿を築いた。
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旅の前はなるべく最低限の情報しか入れないようにしている。あまり前知識を得ると現場ではその確認にばかり意識がいってしまいそうなので。だから復習はかかせない。見逃しを発見して後悔することもあるけど。
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Edward Jamesは1984年まで生きていたらしい。庭の建設は1949年からと思いのほか最近の話で、亡くなるまで続けていたようだ。
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敷地面積32ha、総工費 $5million。規模も金額も桁違いだが、世界各地の珍物件製作者と基本は同じ「逝っちゃった」スピリット。
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1人のおっさんが地上にエデンの園を作ろうと思い立ち、半生を費やして挑んだ夢の具現とその残滓。
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かっけえなぁ…
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