夏のおもひで2 [旅]
2日めも朝から島めぐり。豊島(てしま)と犬島をはしごするのでさらにタイトスケジュール。豊島・犬島に行くには
①高松→直島→豊島→犬島
というルートしかないと誤解すてたんですが実際は
②高松→豊島→犬島
つールートもあったんだわ、別の船会社で。前日行った直島を単に船の乗換のみで経由するという無駄足を踏んだった。②のルートだったら、豊島滞在可能時間が1時間半は増えたんだが。つまり島でゆっくり飯を食う時間くらいはあったのだが・・・後のフィエスタだ。
そんなこんなで豊島到着。一刻も無駄にできんのでレンタサイクル(電動)。初めて乗ったけど想像を上回る楽さ。でもここまで楽するならバイクの方がいいじゃん、と思うも免許持ってこなかったのだ。ちっ!
左手に海岸線を眺めつつ、森万里子のトムナフーリへ向かいます。この人好きなんですわ。周回道路から少し横にそれ、枯れ川らしき谷筋に沿って山道を登る。鬱蒼とした竹林の中に唐突に現れる緑の沼。半白のなめらかなフォルムは未来のメンヒルのような、怪獣の卵のような。カミオカンデを通過するニュートリノに呼応して光るというのも、過去からのメッセージのようで。隔絶されたロケーションと相まって1つの神話のような世界観。
ここの番小屋にいたボランティアの人が「光るんだから夜見てみたいんですけどねー、夜は公開してないんですよ・・」だと。どうなのそれ?
次の目的地は唐櫃岡(からとおか)。海岸線から少し山側に入った高台の小さな集落。土蔵の中のビデオインスタレーション。円形スクリーンに映し出される鮮やかなイメージ。蜷川実花の色が投影した分フェイドしてる感じ、つーと分かりやすいか。うつくしス。
続いて豊島美術館。丘を下る道は向い風が気持ちよス。最終アプローチは海にダイブしそうな坂道。建築そのものと、床を転がるにつれ形を変える水滴によるインスタレーション。(以下拾い画)扁平なドーム状のシェル内部は意外なほど広く、結構な人が思い思いに座り、寝そべり、空間に身をゆだねてる。
気持が水平に広がってく感じ。仰向けで水面に浮かんだ身体が水に解けてくような、境界が滲んでいくイメージ。と、かくも静謐な空間にあっても暴力的にライブな空気を持ち込むのはやっぱババア、の団体。恐るべし。
このまま夕方になって光が変わるまで過ごしたいくらいだけど、船の時間はまったなし。後ろ髪ひかれつつ港へ逆回転だー。
犬島は小さな島。全ての展示が港近くにあるので、ゆっくり歩いて回る。
最初に山の神にお参り。古くは石切り場だった島の守り神らしい。社殿の脇の岩の上にも小さな神様。
山を反対側に下ると精錬所美術館、かつての銅精錬所跡。外観は廃テイスト濃厚で期待感高まる。
展示は映画リング×寺山修二、て感じかしらい。ちょっと「廃」に引っ張られ過ぎな気がしないでもない。の割には時間の厚みをイマイチ感じないんで、ややセット的つーか、ヘタしたらテーマパークっぽいのが残念。
外周り。美術館として改築した部分以外は、まんまリアル廃墟。
萌えるわー。煙突というより塔と呼びたい佇まい。採石場跡に水の溜まった池と煉瓦の塔、ダブル廃。対岸の島の波打ち際にぽつんと建つ小屋も、寂寥感を醸し出しナイス。
再び山の反対側へ周り、家プロを見る。荒神(‘ jjj ’)明香のリフレクトゥがいい。周囲の家並みから浮きまくるアクリルの壁の中に原色の花々。その花がぺらっぺらの紙てとこがまた、虚ろな感じを際立たせていい。夏の強い日差しに映える、けど冬枯れた景色や雪の中でもよさそげ。
島を一回りして、緩やかに海へと下る道を港へ戻る。おだやかで波がほとんどない内海。
芸術祭の客以外歩いてるひともなく、普段は静かなところなんだろうな。
犬の島は猫には冷たいようです。
船を待つ間に波止場の周りを歩いてみた。もつろんビール片手に。
夏の午後のけだるい空気が心地よく、もう少しこの島にいたいような。
しかし宿は高松だ、帰らねばなんね。戻りの船も気持いがっだ!瀬戸内の海風はなぜかカラッとしててベタ付かないのだ、マジ快適。
島、つー外界と隔絶した場所にあえて渡るという高揚感がこの芸術祭の魅力を高めてるのは確かだな。それなりに時間を経てここまで盛況になったみたいだけど、アートで町おこしは大成功。実際、国内外からの来訪者はかなりの数だと思う。行けなかった島、見れなかった作品も多くて規模も大したもの。一民間企業が仕掛けたとは思えない広がりのみせ方。とはいえ、ベネッセの囲い込み姿勢には閉口した。どこもかしこも、屋外展示すら写真撮影禁止。作品によっては鑑賞に支障あるのは判るけど一律ダメとかホント、ケツの穴小せえな。しかも高圧的。写真ぐらい自由に撮らせて拡散させた方が、来訪者も増えて地元経済にも貢献するってもんだ。
でも楽しかった!また行きたいな。
①高松→直島→豊島→犬島
というルートしかないと誤解すてたんですが実際は
②高松→豊島→犬島
つールートもあったんだわ、別の船会社で。前日行った直島を単に船の乗換のみで経由するという無駄足を踏んだった。②のルートだったら、豊島滞在可能時間が1時間半は増えたんだが。つまり島でゆっくり飯を食う時間くらいはあったのだが・・・後のフィエスタだ。
そんなこんなで豊島到着。一刻も無駄にできんのでレンタサイクル(電動)。初めて乗ったけど想像を上回る楽さ。でもここまで楽するならバイクの方がいいじゃん、と思うも免許持ってこなかったのだ。ちっ!
左手に海岸線を眺めつつ、森万里子のトムナフーリへ向かいます。この人好きなんですわ。周回道路から少し横にそれ、枯れ川らしき谷筋に沿って山道を登る。鬱蒼とした竹林の中に唐突に現れる緑の沼。半白のなめらかなフォルムは未来のメンヒルのような、怪獣の卵のような。カミオカンデを通過するニュートリノに呼応して光るというのも、過去からのメッセージのようで。隔絶されたロケーションと相まって1つの神話のような世界観。
ここの番小屋にいたボランティアの人が「光るんだから夜見てみたいんですけどねー、夜は公開してないんですよ・・」だと。どうなのそれ?
次の目的地は唐櫃岡(からとおか)。海岸線から少し山側に入った高台の小さな集落。土蔵の中のビデオインスタレーション。円形スクリーンに映し出される鮮やかなイメージ。蜷川実花の色が投影した分フェイドしてる感じ、つーと分かりやすいか。うつくしス。
続いて豊島美術館。丘を下る道は向い風が気持ちよス。最終アプローチは海にダイブしそうな坂道。建築そのものと、床を転がるにつれ形を変える水滴によるインスタレーション。(以下拾い画)扁平なドーム状のシェル内部は意外なほど広く、結構な人が思い思いに座り、寝そべり、空間に身をゆだねてる。
気持が水平に広がってく感じ。仰向けで水面に浮かんだ身体が水に解けてくような、境界が滲んでいくイメージ。と、かくも静謐な空間にあっても暴力的にライブな空気を持ち込むのはやっぱババア、の団体。恐るべし。
このまま夕方になって光が変わるまで過ごしたいくらいだけど、船の時間はまったなし。後ろ髪ひかれつつ港へ逆回転だー。
犬島は小さな島。全ての展示が港近くにあるので、ゆっくり歩いて回る。
最初に山の神にお参り。古くは石切り場だった島の守り神らしい。社殿の脇の岩の上にも小さな神様。
山を反対側に下ると精錬所美術館、かつての銅精錬所跡。外観は廃テイスト濃厚で期待感高まる。
展示は映画リング×寺山修二、て感じかしらい。ちょっと「廃」に引っ張られ過ぎな気がしないでもない。の割には時間の厚みをイマイチ感じないんで、ややセット的つーか、ヘタしたらテーマパークっぽいのが残念。
外周り。美術館として改築した部分以外は、まんまリアル廃墟。
萌えるわー。煙突というより塔と呼びたい佇まい。採石場跡に水の溜まった池と煉瓦の塔、ダブル廃。対岸の島の波打ち際にぽつんと建つ小屋も、寂寥感を醸し出しナイス。
再び山の反対側へ周り、家プロを見る。荒神(‘ jjj ’)明香のリフレクトゥがいい。周囲の家並みから浮きまくるアクリルの壁の中に原色の花々。その花がぺらっぺらの紙てとこがまた、虚ろな感じを際立たせていい。夏の強い日差しに映える、けど冬枯れた景色や雪の中でもよさそげ。
島を一回りして、緩やかに海へと下る道を港へ戻る。おだやかで波がほとんどない内海。
芸術祭の客以外歩いてるひともなく、普段は静かなところなんだろうな。
犬の島は猫には冷たいようです。
船を待つ間に波止場の周りを歩いてみた。もつろんビール片手に。
夏の午後のけだるい空気が心地よく、もう少しこの島にいたいような。
海死ね ウニ死ね
しかし宿は高松だ、帰らねばなんね。戻りの船も気持いがっだ!瀬戸内の海風はなぜかカラッとしててベタ付かないのだ、マジ快適。
島、つー外界と隔絶した場所にあえて渡るという高揚感がこの芸術祭の魅力を高めてるのは確かだな。それなりに時間を経てここまで盛況になったみたいだけど、アートで町おこしは大成功。実際、国内外からの来訪者はかなりの数だと思う。行けなかった島、見れなかった作品も多くて規模も大したもの。一民間企業が仕掛けたとは思えない広がりのみせ方。とはいえ、ベネッセの囲い込み姿勢には閉口した。どこもかしこも、屋外展示すら写真撮影禁止。作品によっては鑑賞に支障あるのは判るけど一律ダメとかホント、ケツの穴小せえな。しかも高圧的。写真ぐらい自由に撮らせて拡散させた方が、来訪者も増えて地元経済にも貢献するってもんだ。
でも楽しかった!また行きたいな。