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海へ・・・。 [建築・街並]

最近日のあるうちに外に出ることがほとんど無く、
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
オヒスに縛りつけられっぱで屋内飽き気味。
で、日曜は気温も上がり行楽日和つーことなんで
かねてよりみたかった横須賀美術館を訪ねることに。

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そこは海沿いの丘陵地に狭く開けた
このあたり独特の『谷戸』という地形。
東京湾に向かってなだらかに下る谷筋、すぐ裏手は崖。
山と海に守られた隠れ家のような場所。

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湘南新宿ラインでひとり横須賀へ。
新宿からたっぷり1時間半。小旅行だな。
JR横須賀駅に降り立つのは凡そ四半世紀ぶり。
街の風景も随分変わりましたが軍港は今もすぐそこに。
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バスで観音崎へ・・・てこれがまた1時間。旅行だな。
目的地に着くと既に夕刻。
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ゆるやかなアプローチを上り建物に入る。
エントランスのブリッジを渡り振り返ると丸く切り取られた海。
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ガラスの箱のなかに大きな白い繭があるような構成。
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屋上は広いテラス。東京湾を一望。
ガラスの屋根は水平線に連なり水面を歩くような浮遊感。
壁は海を映して建物は境界を滲ませてゆく。
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高い位置から建物を見たくて裏山に登ってみた。

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砲台跡でした。隠れ家つーより要塞ですね。
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沖合いには帝都の護りを固める第二海堡。
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横須賀は軍用地だから戦跡が多いね。

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更に上へ行くと怪しいモニュメント。

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タイや・・・モンゴルからもおいで下さったようです。


肝心の建物は上からは見えませなんだ。ちぇ。

日が落ちると急に海風が薄ら寒い。山を降りて戻ります。
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夕暮れに浮かぶ、谷に抱かれたガラスの箱は
透明な心象を内包する大切な物のようで美しかったな。



次は観音崎京急ホテルに泊まるのもいいかも。
帰路は缶チューハイを飲みつつ赤い電車で。
よい休日でございました。
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東京 [建築・街並]

東京が好きだ。
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てか、東京圏以外知らないだけだけど。

でも東京って広いよね。
人それぞれにココロに思い描く『東京』って
違うんじゃないかね。

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おいらの東京心象風景は丸の内でも銀座でも浅草でも
六本木でも青山でも渋谷でもましてや池袋でもない。

やっぱり西新宿のような気がする。

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『東京』は何処ですか?


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軍艦マンション [建築・街並]


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その建物の異様さに気がついたのは
初めて職安通りのドンキに行ったころ。
たぶん14~5年前なね。
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当時から外壁ネットぐるみだったかどうかは
もう記憶に無いけれど、
今は歩道に面した壁は完全ラッピング。
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何が異様かってーと・・・




















どーん。
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て、何これ、ビル?軍艦なんじゃないの?

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鈍く輝く白銀の巨体は、船首を南に進路をとる。

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屋上塔屋なんて完全に艦長室だよヤマトの諸君。

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船腹のつぎはぎ感もすさまじく、
違法な増築を繰り返した立体スラムのよう。
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まるで一人九龍寨城。

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異様な威容。

こんだけ特異な存在感を放つ物件だと
ちょいとググればそれなりに情報が見つかりますな。
ポストモダンかと思いきやもっと古い築で1970年竣工。
設計者の渡邊洋治は旧帝國海軍出身ですから
軍艦でアタリマエだなんです。


威容を激写するため侵入した戦地で
心ならずも休憩中の我が軍勇士を脅かしてしまいました。
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奥の勇士は右目を負傷


艦内に潜入してみます。
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入口はとてもおとなしめ、てか、いたって薄味。
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しかし、エントランスから早くも異次元感を漂わせ始め・・・
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狭っいホールで常に片方の扉を開けて待つ
エレベーターはさながら魔界への入口か。


特殊任務を帯びて最上階へ至ると
あっけないほど簡単に甲板屋上にアプローチ可能。
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敵艦を見据える銃眼。
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目標、西新宿超高層軍。

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風がビュービュー吹いてホントにデッキにいるみたい。

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いざ進め!行く手は紐約だ!




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そして、どんな場合もラクガキは【バカ】



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ビルの大海に低周波の機械音をごうごうと響かせて
終りなき航海を続ける軍艦マンションです。




この辺磁場が怪しいらしくって、↓んな研究所や
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柱状列石なんかも発見しちゃったよ。
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帰りに戦地横を通ると、我が軍勇士は
束の間連戦の疲れを休めておりました。
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六本木今昔 [建築・街並]

かれこれ17~8年前、西麻布で、8年前六本木で働いてましたね。その頃から比べるとまた一段と変わった感のある六本木。ヒルズやミッドタウン辺りなんて地形も変わっちゃったしな。


最近【新国立美術館】に2度足を運びました。建物的にはなんてーか「おしい!」ッて感じ。メインファサードとか結構いいなぁと思う部分もあるんだけど、「何でエントランスがコレ?」的なダサさも。展示室もぱっとしない。
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真ん中の円錐形とUFOみていのない方がゼッテエいいと思わん?


ピカソ展観ましたが、何にも感じなかったや。良いとも悪いとも。あ、オブジェ数点は「単なるガラクタだな」と感じました。


ロビーの一角から青山墓地が見えるだのけど、墓そのものは見えないので広大な緑地が広がってるみたい。東京のド真ん中に密林、みたいでちょっといい眺め。


地下のミュージアムショップは品揃えもおもしろいくて結構楽しい。も少し広いともっといいな。


久しぶりに歩く六本木の街は知らない場所の様。変わって行くトウキョウをみるのはたのしい。


変わりゆくもの、積み重なってゆくもの、
両方あってこそのTokyoだ。
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東京珍景 [建築・街並]

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どっか異次元感漂う過去でも未来でもない現在のTokyo風景。
ケータイのイイカゲンな画像だとこれまたナイスな珍っぷり。
右:山手通り地下首都高の排気塔
左:青梅街道の荻窪中央線陸橋

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副都心線 [建築・街並]

遅ればせながら乗ってみました。
乗り心地は普通の地下鉄です当然ながら。
新しい路線だけど江戸っ子ラインのような
コンパクト設計ではねいので
車両内の圧迫感はありません。

渋谷駅。
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地中に浮かぶ楕円形の宇宙船をコンセプトにした
とかなんとか言ってるよく判らんがダサめの設計。
全然そんなスケール感ないし、このコンクリートシェルが
あくまで地面に伏せてあるようにしか見えず、
地中に続く楕円形状をイメージできるような連続感なし。
すっげえチャチい。既に埃溜まってるし汚い。
せめてセンターの目地と床目地くらい通せ。
世界に誇る日本の施工精度が泣くぜ。
最近の安藤忠雄はスカが多いな。こないだTV出てたけど
えっンれっえええヅラっぽかったし。

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この駅の白眉といわれる中央吹抜。
撮影している階の直下、一層下に見えるフロアに
どうやっても行けないんだけど何故?
じゃぁ何のためにあんの?

ま、いいや渋谷なんかどうでも。
おいら的なメインはあくまで新宿3丁目ですから。
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アクリルのベンチは故倉俣史朗の晩年の作風を思い出させる、
けど、レベル的には全然だな。
パブリックユースじゃこれでも頑張った方か。

写真を撮る瞬間にオッサンが腰掛けようとしやがって
それはそれで何かペーソス感の有る画になりました。

このベンチ、既視感があり調べてみたら
やっぱ他で既に使われてる。
みなとみらい線馬車道駅。
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こっちのほうが全っ然キレイじゃん。
駅そのもののデザインも含め東京メトロ完敗。
鳴り物入りの開通だけど利便性向上以外は全く期待はずれ。
いいけどね、便利にはなったから。
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昭和の終焉またひとつ [建築・街並]

ニワシドリ通りの『ときわ荘』が、ついに取壊しになりそうです。
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別に保存するべき歴史的価値のある建物でもないし、
青梅街道から20mって言ったら経済的価値の高い土地だし
こんなボロアパートよく今まで残ってたってなもんだね。


長年お役目ご苦労様でござんした。
おいらも取壊されないようなるべくがんばるや。
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昭和通り [建築・街並]

ニワシドリの通りが非常に保存状態の良い
木造アパート地帯なのは申しましたとおりです。
今日はやや範囲を拡大してお届けいたしましょう。

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晴れ渡る如月の朝、張り詰めた冷気を更に硬化させそうな
巾50センチの玄関を持つこの御宅。デヴ出入り禁止。
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角を曲がった道に沿って幾筋もの路地があり
それぞれに同じ形の木造2階建て長屋。
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1階部分の庭囲いに昭和がプンとにおいます。
ココには写ってないですけど、便所は当然掃出し小窓付。

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更に歩を進めるとこりゃまた赴き深いときわ荘。
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1階の御宅は玄関が道に直結。交通至便。
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廊下の薄暗がりは幾多の人生を見つめてきました。

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そのお向かいには21世紀に押し売りを警戒する御宅。
ゴムひもとたわし持って伺ってみたいですな。


茶箪笥の奥でカピカピに干からびた乾物みたいなボロ家たち。
これ以上時間がたっても別に味わいが深まる程のこともなく
まぁ朽ちるに任されることでしょう。

でも、ちっとでも長く頑張れよ。
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危うし!ニワシドリ [建築・街並]

ある二月の朝、例のニワシドリの家に異変が。
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お引越しですかい?建具まで持って?
いつもに勝るゴミの量ザマスね。
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ややっ?
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焼け焦げ・・・ボヤですかい。


いくら寒い日が続いてるとは言え
暖を取るのに家を燃やしませんよう
くれぐれも気をつけてくださいよ、
丸焼けになったらお嫁もらう前に死にますよ。
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超高層萌え [建築・街並]

今、西新宿で超高層ビルの建設が進んでいる。
【東京モード学園コクーンタワー】地下4階地上50階高さ203m。
西新宿(新宿駅西側の意味合いで)の200m級超高層は
96年竣工の【東京オペラシティ】(地下4階地上54階234m)以来。
それ以前は94年の【新宿パークタワー】(地下5階地上52階235m)
90年の【都庁本庁舎】(地下3階地上48階243m)
結構久しぶりなんである。


高度経済成長期にガキンチョだったおいらは
超高層ビルに夢をみる。
それはニューヨークや香港に惹かれる気持ちに繋がっている。
都市のスカイラインはその活力の象徴で
摩天楼は欠かせないアイコンだ。


日本では200m超のビルはかなり高い部類。
んだども現在世界一高い【台北101】
地下5階地上101階509m。実に都庁の倍以上!
香港で一番の【ヒゲソリビル】
地下6階地上88(サスガ)階416m。
もはや比較の対象にならないのはちょっと寂しいなね。

更に世界は広い。
現在建設中の超超高層物件は 紐約9.11グラウンド・ゼロに
【Freedom Tower】(地上82階541m)
シカゴに【Chicago Spire】(地上160階610m)
ドバイに【Burj Dubai】(地上162階818m)など。
トンでもねぇ高さだのっす。
計画中の物件では1000m超もあるんだぜな。
上空1キロからの眺めはどんなものだのか。




ビルを不特定のテナントを対象とした収益用施設と考えた場合
平面形状は借室効率のよい長方形になりがち。
外観もニュートラルで、強烈な個性は敬遠される。
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その点このコクーンタワーはオーナーの自家用物件。
好き勝手に自分の思い入れを表明しまくっていいんである。
かなり特異な形状ではあるけれど
そもそも保存するほどの景観なんかねい西新宿では
活力を生むデザインの多様性。
歓迎したいです。
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